気付けば最近は狩猟か狩猟肉の話ばっかりしてますね。
こんにちは、今津です。



先日、エゾシカソーセージの試食会に参加してきましたので、その感想でも。

試食会とは言うものの、そもそもどうして駆除しないといけないの?という話や、どうしてソーセージなの?という話も聞けたので、そこら辺も書いておこうと思います。

そういうのどうでもいいしソーセージどこで買えんだゴルァ(゚Д゚)
という方は、まだ販売されてませんので、ついったーあたりで私までご連絡いただければ、発売されたらお知らせします。忘れて無ければ。



どうして駆除するの?


今回のエゾシカ肉は、新得町のシカ。
新得町ってどこよ?って感じなんですけど、北海道の(地理的な)真ん中あたりにある町で、おそばが有名だとか。
その新得町にトムラウシという地域があって、そこのエゾシカ肉を使用しているとのことでした。


で、どうしてエゾシカを駆除しないといけないの?という話なんですけど、これは新得町に限った話でなくて、というかエゾシカに限った話ですらなくて、ざっくり言うと、農業被害が多すぎるからです。
新得町って人口が6400人くらいなんですけど、農業被害額はエゾシカだけでも6,000万円くらいあるらしく。(平成19年の情報なんで今はどうかわからないですが…)
もちろん、農家さんも「できるだけ駆除をしない」対策もとられているようなのですが、それでもやっぱり「これは流石にもう無理だろ~」という状況にもなってくるわけです。
柵作っても、今度は森林被害が出てきますしね。

そんなわけで、全国的に鳥獣被害対策がとられていて、その一環としてシカやイノシシ等の駆除が行われているのです。

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新得町のパンフレット。なんかかわいい。


あと、これは個人の感想なんですけど、「せっかく駆除するんだったら、お肉や革も資源として使わせてもらったほうがいいよね」という考えなので、みんなどんどんシカやイノシシを食べていただきたいと思っています。


駆除の方法で美味しさが変わる


トムラウシでのエゾシカの駆除は、大型囲いわなを使って捕獲する方法だそうです。
最近は「山賊ダイアリー」というマンガ等で、狩猟方法を沢山のひとが知るようになって、私としては完全に狩猟ブームが来てるんですが(山賊ダイアリーは私も大好きで、著者の岡本さんもとても良い方でした)、それでも大型囲いわなという罠猟は恥ずかしながら初めて聞きました。

罠って言うとやっぱり檻みたいになってて動物が入ったら入り口がガシャーンって閉まるやつ(たしか箱罠って言うやつ)とか、あと踏むとワイヤーがバチーンって締まって捕まえるやつとか(これくくり罠って言うんだっけ…分からぬ…)を想像すると思うんですけど、大型囲いわなというのはもっと大きな範囲をそのまま罠にしてしまうようなものだそうです。
イメージとしては、柵を作るみたいな感じだと思っていただければ。

大型囲いわなを使う利点としては、やっぱり一度に複数の個体を捕獲することができるし、何より、他の罠と違って、囲いわなにかかっても動けるので、シカがパニックになって暴れたりしないというものが挙げられます。
罠にかかってしまうと、やっぱり動物も焦っちゃうみたいで、心拍数が上がって血の巡りがすごく良くなるらしいのです。血の巡りが良くなるって書くと、健康的!ってなっちゃいますけどw 実は肉が美味しくなくなるらしくて、食べるぶんにはあんまり良くないんです。

それで、トムラウシでは、大型囲いわなで捕獲→他の施設に輸送→そこで2~3日放牧させて血の巡りを落ち着かせる という形をとっているらしいです。
この一手間(とは言え二手間くらいかかってるけど)を加えるだけで肉質がすごく変わるんですって。

何度も言うようですが、駆除して捨てるくらいなら美味しく食べたいですもんね。


ソーセージを選んだのはなぜ?


普段からジビエを食べている方からしたら、
「わざわざソーセージみたいな加工食品にしなくたって、肉を売ればいいじゃん」
って思うかもしれませんが、今回ソーセージを選んだのには理由があるそうです。

エゾシカは、雄で90~140kg、雌でも70~100kgくらいある生き物なんですが、実は一頭あたり、売れるような肉は20kgくらいしかとれないそうです。
もちろん、骨だとか革だとか角だとかあるので、肉全体が100kgとかあるわけじゃないと思うんですけど、それにしたって少ないですよね…

というわけで、「食べにくい」あるいは「売りにくい」肉に付加価値を付けて「食べられるもの」にするために、最終的には鹿肉自体の価値をあげるために考えられたのがソーセージなんです。

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角と言えば!シカのスカル売ってるらしいです。かっこいい~

あと、もう一つ理由があって、加工食品を生産することによって、シカが獲れないときにも仕事を生みだすことができます。
精肉を販売するだけだと、シカが獲れない時は何もできませんよね。でも、加工食品を作ることになれば、食べにくい部分の肉を冷凍しておけば、シカが獲れない時には加工食品を作って仕事を生むことができます。
そういうサイクル自体を作りたかったというのもあるそうです。


なんかうまくまとめられないんですけど伝わってるでしょうか・・・
これ話してたひとはすごくうまく話してたのにな・・・


とりあえず真面目は話はここまでとします!


ソーセージキタ━━━(゚∀゚)━━━!!


で、おまちかねの試食タイムです。
私は当日スタッフで参加してたので、ソーセージを取りに行ったころにはだいぶ無くなってましたが…

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見た目はまぁ、ソーセージですよね

食べてみた感想なんですが、なんというか、ソーセージです。
わりと普通のソーセージ。エゾシカって言われないとわからないと思う。色が、そこらへんで売ってるものより赤みが少ないので、自然派な感じなのかな?と思うくらい。
個人的には、もうちょっとクセがあっても良かったかな~と思いました。

まぁしっかり鹿肉だと分かるようなのはウケないのかもしれないな、とか。
そういうのはNPOのほう( http://dentoniku.jp/ )でやればいいんですかね。(宣伝乙


参加者の皆さんは、試食しながら置いてあった本なんかを見たり、このプロジェクトの中のひとたちと喋ったりしてました。

あと、私は置いてあった鹿革の匂いを嗅いでハスハスしてたりしてました。
革の匂いっていうかたぶんタンニンの匂いが好きなんだと思う。

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置いてあった革。可愛い。

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こっちは白くて茶色いのよりもサワサワしてた。

実はこのプロジェクトでは、肉だけじゃなくて革も使いたいよね、ということで、商品開発をしているらしいです。
すごい興味ある。

ちなみに、当日はおみやげとしてしおりをもらいました。
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鹿のイラスト?が可愛い

鹿革についてのパンフレットももらってきました。
作ってるのは中村千之助商店さん。サイトはこちら→ http://www.nakasen.co.jp/
エゾシカなのにまさかの台東区。
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鹿革のサンプルみたいのがくっついててこれもいい匂いでした


鹿肉美味しかった、だけじゃなく


何度も同じような主張をしてていい加減うざい感じもするんですが、やっぱり駆除するのなら食べたいし、食べるのなら美味しく食べたいという思いが強まっています。
そして、その場で食べて美味しかった、だけじゃなくて、もっと継続的に鹿肉を利用できる環境が必要だなぁとも。

このトムラウシのプロジェクトは、仕事を生みだすという点でもすごくきれいにまとまっているなぁと感じました。
地域活性化(という言葉を使うと、急にお役所っぽくなってくる!)って「イベントやって成功しましたーパチパチ」ではなくて、ずっと続けられることをしないといけないな、と。
あとはやっぱり革かな…革ほんとどうにかできないかな…



あ、なんか気付いたらちょっとお堅い記事になってしまった!困った!!
もっとゆるい記事になるつもりでした。
次はゆるく書こうと思います。

それでは~